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ウイルスイボ
ウイルスイボとは
ウイルスイボは、医学的には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼ばれるイボの一種です。小さな傷などからウイルスが皮膚に入り込み、感染してできます。感染力がとても強いというわけではありませんが、ウイルスイボを触ると触った場所や周囲に広がることもあります。周囲に広がらないように、なるべく早い治療をおすすめします。
原因
ウイルスイボは、皮膚にヒトパピローマウイルスというウイルスの一種が感染することによって発症します。引っかき傷などの小さな傷からウイルスが皮膚に入り込み、感染します。潜伏期間は1~6ヶ月と長く、気づいたらイボができていたということがほとんどです。年齢を問わずに発症しますが、抵抗力の弱い子供に多くみられます。
症状
ウイルスイボは通常、数ミリ~1センチほどの小さな皮膚の盛り上がりのようにみえます。ポツンと1つだけできることもありますが、何個も多発している場合もあります。主に手や足の指、手のひらや足の裏にみられることが多いですが、体中どこにでも発症する可能性があります。通常、痛みやかゆみはありませんが、足の裏や足の指などにできている場合は押すと痛みを感じる場合があります。
治療の流れ
当院では、複数の治療法を組み合わせて、治療を行います。主な流れは以下の通りです。
- 1.液体窒素による冷凍凝固術(院内での処置)
- -196℃の液体窒素を用い、ウイルスに感染している皮膚を凍結させ、感染した細胞ごとイボを壊死させる方法です。
- 2.スピール膏(ご自宅での処置)
- シート状の貼り薬です。スピール膏を貼ると、イボの角質を柔らかくし、剥がれやすくする効果があります。ご来院の3日前よりスピール膏を貼っていただきます。
およそ1週間に1度来院をしていただき、スピール膏で柔らかくなった皮膚を削り、液体窒素による冷凍凝固術を行います。治療はウイルスイボの奥の芯がとれるまで、繰り返し行います。詳しい治療方法や治療の際の注意事項は、ご来院時に説明いたします。
自費治療
- 1.ステリハイド液(ご自宅での処置)
- 1,100円
ウイルスの不活性化と殺菌作用のある塗り薬です。
治療の翌日より、1日1回ご自宅で塗布してください。※ステリハイド液のリスク・副作用等について
- 2.モノクロロ酢酸(院内での治療)
- 1回/日 1,100円 ※個数制眼なし
(顔や体部など皮膚の薄いところには使用できません)
モノクロロ酢酸という強い酸を溶解した液を塗布することで、イボ組織を腐食させ壊死させる治療法です。痛みがほとんどないため、液体窒素による治療が痛くて継続できないお子様や、皮膚が厚い部分の難治性のいぼの方に、液体窒素治療と併用して行います。※モノクロロ酢酸のリスク・副作用等について
- 3.ブレオマイシン局注療法(院内での治療)
- 1個 6,600円/1回 (3週間あけて)
ブレオマイシンはがん治療に使用される薬剤ですが、イボの直下に注射することで、ウイルス性イボのDNAを切断して、増殖を防ぎます。痛みを伴いますが、当院では、痛みの少ない極細針(33G) を使用、注射薬に麻酔薬を混入し、痛みを緩和し施術しております。
事前に麻酔のテープ(3×5cm 330円)を貼付して来ていただくことも可能です。※ブレオマイシン局注療法のリスク・副作用等について
※価格は税込価格です。
料金
ウイルスイボの治療には、診察・診断・液体窒素による冷凍凝固術・スピール膏の処方に保険が適応されます。
Q&A
- Q.治療は痛いですか?
- A.液体窒素による冷凍凝固術は、多少の痛みを伴いますが、麻酔をするほどの痛みではありません。ステリハイド液やスピール膏では、通常痛みはありません。
- Q.完治するまでには、どのくらいの期間が必要ですか?
- A.平均2~3ヶ月といわれていますが、難治性の場合は1年近くかかる場合もあります。焦らず、根気よく一緒にがんばりましょう。
- Q.家族や他の人にうつしてしまうことはありますか?
- A.うつしてしまう可能性もあります。比較的、他の人への感染力の強くないウイルスですので過度に心配する必要はありませんが、イボを触ることやタオル・バスマットの共用は避けたほうが良いでしょう。
治療後のご注意
- ◎ 完治までには時間がかかりますので1週間に一度のペースで通院してください。
- ◎ 他の人への感染力の強くないウイルスですので過度に心配する必要はありませんが、イボを触ることやタオル・バスマットの共用は避けましょう
ご予約・お問い合わせ
ウイルスイボの受診はご予約不要です。
ご不明な点があればお電話か予約フォームにてお問い合わせ下さい。