ウオノメ・タコ
ウオノメ・タコとは
ウオノメ・タコは、何らかの刺激によって皮膚の表面の角質が厚くなった状態です。医学的にはウオノメを鶏眼(けいがん)、タコを胼胝(べんち)といいます。
原因
ウオノメやタコは足の特定の部位に繰り返し圧迫や摩擦などの刺激を受けることで発症します。刺激を受けると皮膚が防御反応を起こし、次第に角質が硬くなり、ウオノメやタコができます。主に足に合っていない靴(特にハイヒール)や歩き方の癖、長時間にわたる歩行などが原因となります。なお、タコは生活習慣や職業、癖などにより圧迫や摩擦を受ける様々な部位に発症します。
症状
- ウオノメ
- ウオノメは、特定の部位に繰り返し圧迫や摩擦などの刺激を受けた角質が厚く芯のようになり、皮膚の奥に向かって楔状に食い込んだ状態です。主に足の裏や足の指にでき、直径5~7ミリ程度の硬い皮膚病変で、中心には芯があります。歩くときや圧迫したときに痛みを感じます。
- タコ
- タコは、ウオノメと違って刺激を受けた辺りの皮膚全体が少し黄色くなり、角質が厚く硬くなって盛り上がります。タコは足以外にも、指やお尻、くるぶしなど様々な部位にできます。通常痛みはなく、むしろ角質が厚くなっているため感覚が鈍くなっている場合もあります。
治療・流れ
当院では、複数の治療法を組み合わせて、治療を行います。主な流れは以下の通りです。
- 1.スピール膏(ご自宅での処置)
- シート状の貼り薬です。スピール膏を貼ると、ウオノメ・タコの角質を柔らかくし、剥がれやすくする効果があります。ご来院の3日前よりスピール膏を貼っていただきます。
- 2.鶏眼・胼胝処置(院内での処置)
- スピール膏で柔らかくした皮膚を削り、ウオノメ・タコを取り除く方法です。
およそ2週間に1度来院をしていただき、スピール膏で柔らかくなった皮膚を削ります。治療は、ウオノメの芯がとれるまで、もしくはタコの硬くなった角質がとれるまで、繰り返し行います。詳しい治療方法や治療の際の注意事項は、ご来院時に説明いたします。
料金
ウイルスイボの治療には、診察・診断・鶏眼・胼胝処置・スピール膏の処方に保険が適応されます。
スピール膏を固定するテープが必要な場合は自費となり、50㎝100円(税込110円)です。
Q&A
- Q.治療は痛いですか?
- A.スピール膏で皮膚を柔らかくしてから削りますので、通常痛みはありません。
- Q.完治するまでには、どのくらいの期間が必要ですか?
- A.平均2~3ヶ月といわれていますが、難治性の場合は1年近くかかる場合もあります。焦らず、根気よく一緒にがんばりましょう。
- Q.家族や他の人にうつしてしまうことはありますか?
- A.ウオノメ・タコは、うつる病気ではありません。ご安心ください。
- Q.日常生活での注意点はありますか?
- A.まずは、靴などウオノメ・タコの原因を見つけ、その原因を可能な限り除去することが大切です。一度完治しても、足に合っていない靴を履いていたり、日常的な癖を放置していると再発することもありますので、注意が必要です。
治療後のご注意
- ◎ 圧迫されるはお履物お控えください。
- ◎ 二週間に一度のペースで通院してください。
ご予約・お問い合わせ
ウオノメ・タコの受診はご予約不要です。
ご不明な点があればお電話か予約フォームにてお問い合わせ下さい。