- ホーム
- 保険診療 病気・治療
- 脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは
脂漏性皮膚炎は、頭や顔など、皮脂の分泌が活発な部位に起こる湿疹です。頭皮からフケがポロポロと落ちたり、皮疹が出現します。生後3ヵ月未満の乳児と、思春期以降の方に多く見られます。
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎の原因は、明確にはわかっていませんが、皮脂がマラセチアという真菌(カビ)の一種によって分解され、それが皮膚を刺激してしまうことが原因と考えられています。また、症状が悪化する要因として、ストレスや寝不足、ビタミン不足、ホルモンバランスの乱れ、洗浄不足などがあげられます。
脂漏性皮膚炎の症状
やや黄色味がかった湿り気のあるフケや乾燥したうろこ状のフケ、または少しカサカサした赤い皮疹が、頭皮や顔(特に眉毛上や鼻周囲、鼻唇溝部)に見られます。耳・胸・わきの下・股などにも皮疹が出ることもあります。また、軽いかゆみを伴う方が多いです。
脂漏性皮膚炎の治療
外用薬
- ステロイド外用薬
- 脂漏性皮膚炎の炎症を抑制する薬剤です。症状に応じて、最適な強さのステロイド外用薬を処方します。
- 抗真菌薬
- 脂漏性皮膚炎の原因と考えられている真菌(カビ)に対して効果のある薬剤です。
<ステロイド外用薬の副作用について>
ステロイド外用薬の副作用で皮膚に色素沈着が起こるのではと心配される方も多いですが、色素沈着はステロイド外用薬の副作用ではなく、皮膚の炎症が長く続いたことによるものです。しかし、ステロイド外用薬を使用すると、皮膚が薄くなるなどの副作用が起こることがあります。当院では、患者様の皮膚の状態に合わせてステロイド外用薬の強さを調整しています。また、ステロイド外用薬を使用することを不安に思われている方には、症状に合わせてステロイド以外のお薬を処方することも可能です。不安なこと、心配なことがございましたら、ご遠慮なくお尋ねください。
内服薬
- 抗アレルギー薬
- 痒みを抑える効果があります。
ステロイド含有シャンプー
- シャンプー
- 炎症を抑制する効果のあるステロイドを配合したシャンプーです。頭皮に塗布し、約15分後に泡立ててシャンプーし、洗い流します。
脂漏性皮膚炎のQ&A
- Q.日常生活での注意点はありますか?
- A.洗浄不足により皮脂がたまると症状が悪化する恐れがあるので、1~2日に1回は入浴をするようにしましょう。また、シャンプーや石鹸をよく洗い流すようにしましょう。入浴・洗髪時には爪を立てたり、皮膚をゴシゴシと擦らず、泡でやさしく洗ってください。ストレスや寝不足、ビタミン不足は皮脂の分泌を増加させるため、生活習慣を見直しましょう。
- Q.ステロイド含有シャンプーを使用した後に、いつものシャンプーやリンスをしたほうが良いですか?
- A.ステロイド含有シャンプーを洗い流すために他のシャンプーを使用する必要はありません。しかし、頭がすっきりしない場合に頭皮の皮脂を洗い落としたり、髪の毛のツヤのお手入れをするために他のシャンプーやリンスを併用しても構いません。
ご予約・お問い合わせ
脂漏性皮膚炎の受診はご予約不要です。
ご不明な点があればお電話か予約フォームにてお問い合わせ下さい。