酒さ(赤ら顔)
酒さ(赤ら顔)とは
酒さ(しゅさ)とは、頬や鼻など顔の中心に赤みや小さな吹出物、毛細血管の拡張、ほてりなどの症状が生じる疾患で長期間、症状が続くのが特徴です。ニキビやアトピー性皮膚炎と勘違いされている患者様も多いですが、酒さ(赤ら顔)の治療方法はニキビやアトピー性皮膚炎とは異なるため、受診をして適切な治療をすることが大切です。
原因
酒さ(赤ら顔)の原因は、現時点では解明されていませんが、悪化させる要因として以下のようなものが関わっていると言われています。
- 紫外線
- 緊張やストレス
- アルコール
- 香辛料
- 化粧品 など
症状
酒さ(赤ら顔)の症状は、大きく4種類に分けられます。
- 第1度 紅斑毛細血管拡張型
- 鼻、頬、眉間、額などに赤みやほてりが生じます。最初は一過性ですが、次第に赤みやほてりが続くようになり、毛細血管拡張が見られるようになります。
- 第2度 丘疹膿疱型
- 第1度の状態から症状が進行すると、ニキビのような発疹が出現し、皮脂の分泌も増加します。また症状は顔全体に広がっていきます。
- 第3度 腫瘤・鼻瘤型
- ニキビのような発疹が増え、合わさって塊になり、腫瘤状になっていきます。 特に鼻は赤紫色になり、皮膚が凹凸に盛り上がっていくのが特徴的です。
- 眼型
- 目の周囲の腫れ、結膜炎、角膜炎を生じます。
治療
光治療
フォトフェイシャルM22 | お試し1回(両頬のみ)11,000円 | フォトフェイシャルM22は、特殊な光を照射する施術です。血液中のヘモグロビンが吸収する光を症状のある部位に照射することで、酒さ(赤ら顔)の原因となる毛細血管に熱ダメージを与えて破壊します。酒さ(赤ら顔)の紅斑毛細血管拡張型に対して、効果が期待できます。治療後、3~4週間でダメージを受けた毛細血管は徐々になくなり、顔の赤みが減少していきます。当院では、治療の一環として、保険治療と併用して積極的に行っています。なかなか治らない酒さ(赤ら顔)にお悩みの方はぜひご相談ください。 |
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外用薬(保険)
- メトロニダゾールゲル
- メトロニダゾールは抗生剤の1つで、何十年も前から酒さ(赤ら顔)の治療に使われています。炎症を抑えて、酒さ(赤ら顔)の小さな丘疹・膿疱などに効果があります。刺激感がほとんどなく、使いやすい薬です。
外用薬(自費)
アゼライン酸クリーム | 15g 2,200円 | 天然の穀物由来の成分で、炎症を抑える作用があります。塗布直後に若干の刺激を感じることがありますが、しばらくすると落ち着いてきます(個人差があります)。長期的な副作用がないため、非常に優れた薬で、予防目的にも使用できます。アゼライン酸には、美白効果もあり、湿疹が治った後の色素沈着にも効果があります。妊娠中・授乳中の方でも使用できます。 |
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イベルメクチンクリーム (リスク・副作用等について) |
10g 3,300円 30g 6,600円 |
酒さ(赤ら顔)の原因の一つがニキビダニの過剰増殖と言われていますが、イベルメクチンクリームは、そのニキビダニを減らして酒さ(赤ら顔)を治療します。メトロニダゾールよりも典型的な酒さ(赤ら顔)には、かなり効果が高いと言われています。早ければ2週間程度でもかなりの改善がみられます。メトロニダゾールゲルと同様、ほとんど刺激感がありません。 |
内服薬
- 抗生剤
- テトラサイクリン系抗生剤の内服薬には殺菌作用と抗炎症作用があり、酒さ(赤ら顔)の方にも有効です。
Q&A
- Q.酒さ(赤ら顔)と酒さ(赤ら顔)様皮膚炎は違うものでしょうか?
- A.違う疾患です。酒さ(赤ら顔)様皮膚炎は、長期間ステロイド外用薬を塗っていることで、酒さ(赤ら顔)に似た症状が生じる疾患で、ステロイドの使用を中止することで改善が見られます。
- Q.すぐに治りますか?
- A.薬を使ったからといって、すぐに完治するというものではありませんが、ダイレーザー治療やフォトフェイシャルM22などを併用することで、赤みを薄くしたり、メイクで隠せるようになるなどのメリットがあります。
- Q.普段の生活で気を付けることはありますか?
- A.洗顔、メイク、紫外線、食事などに気を付けることで悪化を予防することができます。
洗顔 ・・・
擦りすぎると酒さ(赤ら顔)が悪化する原因になりますので、よく泡立てて、手と顔の皮膚が触れないよう洗うのが理想的です。メイク ・・・
酒さ(赤ら顔)の方はいわゆる敏感肌になりやすいため、できるだけ刺激の少ない製品を選ぶようにしましょう。紫外線 ・・・
紫外線対策は必須です。日焼け止めはもちろん、日傘や帽子の使用もおすすめです。食事 ・・・
アルコール・香辛料は摂りすぎると酒さ(赤ら顔)を悪化させることがありますので、摂りすぎには注意しましょう。
治療後のご注意
- ◎ 洗顔する際はこすらずによく泡立てた泡でやさしく洗いましょう。
- ◎ 刺激の少ないお化粧品の使用をおすすめします。
- ◎ 紫外線対策をしっかりと行ってください。
ご予約・お問い合わせ
酒さ(赤ら顔)の受診はご予約不要です。
ご不明な点があればお電話か予約フォームにてお問い合わせ下さい。