酒さ
酒さとは
酒さ(しゅさ)とは、頬や鼻など顔の中心に赤みや小さな吹出物、毛細血管の拡張、ほてりなどの症状が生じる疾患で長期間、症状が続くのが特徴です。ニキビやアトピー性皮膚炎と勘違いされている患者様も多いですが、酒さの治療方法はニキビやアトピー性皮膚炎とは異なるため、受診をして適切な治療をすることが大切です。
原因
酒さの原因は、現時点では解明されていませんが、悪化させる要因として以下のようなものが関わっていると言われています。
- 紫外線
- 緊張やストレス
- アルコール
- 香辛料
- 化粧品 など
症状
酒さの症状は、大きく4種類に分けられます。
- 第1度 紅斑毛細血管拡張型
- 鼻、頬、眉間、額などに赤みやほてりが生じます。最初は一過性ですが、次第に赤みやほてりが続くようになり、毛細血管拡張が見られるようになります。
- 第2度 丘疹膿疱型
- 第1度の状態から症状が進行すると、ニキビのような発疹が出現し、皮脂の分泌も増加します。また症状は顔全体に広がっていきます。
- 第3度 腫瘤・鼻瘤型
- ニキビのような発疹が増え、合わさって塊になり、腫瘤状になっていきます。 特に鼻は赤紫色になり、皮膚が凹凸に盛り上がっていくのが特徴的です。
- 眼型
- 目の周囲の腫れ、結膜炎、角膜炎を生じます。
治療
外用薬
- プロトピック軟膏
- 炎症を抑える効果のある非ステロイド外用薬。毛細血管が拡張する副作用がなく、酒さの方でも使用することができます。
- メトロニダゾールジェル(自費・3000円)
- メトロニダゾールという抗生剤を主成分とした外用薬。
内服薬
- 抗生剤
- テトラサイクリン系抗生剤の内服薬には殺菌作用と抗炎症作用があり、酒さの方にも有効です。
レーザー治療
- ダイレーザー(色素レーザー)
- ダイレーザー(色素レーザー)の波長は、酸化ヘモグロビンの吸収が最も良い585nm〜595nmの間に調整されていて、毛細血管を効率よく破壊することが出来ます。北九州市小倉北区の「ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院」に完備しております。治療をご希望の際は、お気軽にお尋ねください。
- フォトフェイシャルM22(IPL)
- フォトフェイシャルM22は、毛細血管を収縮させることができるので、毛細血管の拡張による赤みを目立ちにくくすることができます。
Q&A
- Q.酒さと酒さ様皮膚炎は違うものでしょうか?
- A.違う疾患です。酒さ様皮膚炎は、長期間ステロイド外用薬を塗っていることで、酒さに似た症状が生じる疾患で、ステロイドの使用を中止することで改善が見られます。
- Q.すぐに治りますか?
- A.薬を使ったからといって、すぐに完治するというものではありませんが、ダイレーザー治療やフォトフェイシャルM22などを併用することで、赤みを薄くしたり、メイクで隠せるようになるなどのメリットがあります。
- Q.普段の生活で気を付けることはありますか?
- A.洗顔、メイク、紫外線、食事などに気を付けることで悪化を予防することができます。
洗顔 ・・・
擦りすぎると酒さが悪化する原因になりますので、よく泡立てて、手と顔の皮膚が触れないよう洗うのが理想的です。メイク ・・・
酒さの方はいわゆる敏感肌になりやすいため、できるだけ刺激の少ない製品を選ぶようにしましょう。紫外線 ・・・
紫外線対策は必須です。日焼け止めはもちろん、日傘や帽子の使用もおすすめです。食事 ・・・
アルコール・香辛料は摂りすぎると酒さを悪化させることがありますので、摂りすぎには注意しましょう。
治療後のご注意
- ◎ 洗顔する際はこすらずによく泡立てた泡でやさしく洗いましょう。
- ◎ 刺激の少ないお化粧品の使用をおすすめします。
- ◎ 紫外線対策をしっかりと行ってください。
ご予約・お問い合わせ
酒さの受診はご予約不要です。
ご不明な点があればお電話か予約フォームにてお問い合わせ下さい。