口唇ヘルペス
口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスは、唇や口の周りに、赤い、小さな水ぶくれができる病気です。単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染したことによって起こります。予防には、心身の疲労を避け、抵抗力を落とさないことが大切です。
原因
単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と呼ばれるウイルスへの感染が原因です。感染経路は主に接触感染と飛沫感染で、水疱や唾液、ウイルスが付着した手指やタオルなどから感染します。単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)は、一度感染すると、その後もずっと体内に潜伏していて、何らかの原因で体力や抵抗力が落ちたときに再び活性化する(再発する)という特徴があります。単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)には、子どもの頃に初めて感染する方が多いと言われていますが、大人になってから初めて感染する方もいらっしゃいます。
症状
まず、唇や口の周りにピリピリ、チクチクするような違和感やかゆみ、痛みが現れます。次第に赤く腫れてきて、小さな水ぶくれになります。また、小さな水ぶくれが融合して、大きな水ぶくれになることもあります。その後、水ぶくれはかさぶたになって少しずつ治っていきます。
治療
内服薬
- バルトレックス
- ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果のある薬(抗ヘルペスウイルス薬)です。
外用薬
- アラセナーA軟膏
- ウイルスの増殖を抑える効果のある塗り薬です。
- プロペト
- 乾燥を防ぎ、治癒を早めます。
症状に応じて、最適なお薬を処方いたします。
Q&A
- Q.口唇ヘルペスを他の人にうつさないためには、どうしたらよいですか?
- A.口唇ヘルペスの水ぶくれの中には大量のウイルスが入っていますので、水ぶくれを触ってやぶらないように気を付けましょう。もしも患部に触った場合はしっかりと手を洗いましょう。また、ウイルスがついた手で触った食器やタオルに触れても感染しますので、食器やタオルの共有は避け、入浴も別々にしたほうがよいでしょう。
- Q.再発を防ぐにはどうしたらよいですか?
- A.ストレスや発熱、風邪、過労などで体力や抵抗力が下がったときに再発することが多いため、日頃からストレスをためない、適度な休養をとる、規則正しい生活、バランスのよい食生活を心がけることなどが予防につながります。
治療後のご注意
- ◎ ウイルスが付着したタオルやコップなどを介して感染することがあります。症状が出ているときは他の人と共用しないようにしてください。
ご予約・お問い合わせ
口唇ヘルペスの受診はご予約不要です。
ご不明な点があればお電話か予約フォームにてお問い合わせ下さい。