あせも
あせもとは
あせもは、医学的には汗疹(かんしん)といいます。大量の発汗に伴い、汗を排出するための管(汗管・かんかん)が詰まり、皮膚の中に汗がたまることで起こります。あせもがよく起こるのは、首・肘の内側・膝の裏側などで、赤ちゃんの場合はおむつで覆われているお尻なども、注意が必要です。あせもというと、子どもがなるイメージがありますが、大人にも起こります。放置せずに早めの治療が大切です。
種類
あせもには、3つの種類があります。
- 1. 水晶様汗疹
- 水晶様汗疹は、皮膚のごく浅い部分(角層)に汗が溜まることで起こるあせもです。透明で直径数ミリの小さな水ぶくれができます。痒みや炎症を伴わないことが多いですが、あせもができた部位が乾燥してかさかさすることがあります。
- 2. 紅色汗疹
- 紅色汗疹は、表皮部分に汗が溜まることで起こるあせもです。一般的に知られているあせもは、この紅色汗疹にあたります。直径1~3ミリの赤いぶつぶつができます。痒みを伴い、熱をもったような感じがすることもあります。掻いてしまうと、とびひになることもありますので、早めの治療が必要です。
- 3. 深在性汗疹
- 深在性汗疹は、表皮の奥にある真皮部分に汗が溜まることで起こるあせもです。痒みのない、白く平らな湿疹ができます。高温の環境下で長時間働く方などに見られますが、日本では比較的少ないあせもです。
治療
外用薬
- ステロイド外用薬(保険適用)
- 痒みや炎症を抑える塗り薬。あせもの状態によって強さを調節します。
- あせもローション(保険適用)
- 炎症を和らげ、皮膚を乾燥させる効果があり、あせもを改善・予防します。
ナローバンドUVB
- ナローバンドUVB(保険適用)
- ナローバンドUVBは、紫外線の一種であるUVBの中でも、痒みや炎症に効果が認められる波長のUVBだけを患部に照射するものです。あせもの痒みを抑えます。
料金
あせもは、診察・診断・ステロイド外用薬やあせもローションの処方・紫外線治療に保険が適応されます。
Q&A
- Q.あせもは病院に行かず、放置していても自然に治りますか?
- A.あせもは、治っていない状態で放置していると湿疹化したり、掻くと細菌感染を起こし、とびひ(伝染性膿痂疹)になってしまうこともありますので、早めに受診をして治療をしたほうがよいでしょう。
- Q.あせもを予防する方法はありますか?
- A.汗をかかない環境で過ごすことが大切です。暑いときはエアコンで温度や湿度を調節しましょう。衣類は通気性のよい服や吸湿性のよい肌着などを選び、シャワーをこまめに浴びるなど、皮膚を清潔に保ちましょう。お子さんの場合は、こまめにおむつを替えてあげることも大切です。
治療後のご注意
- ◎ 皮膚を清潔に保ち、通気性の良い肌着・衣服の選択をしましょう。
- ◎ 感染を起こしたり、跡に残る可能性がありますので掻かないようにしましょう。
ご予約・お問い合わせ
あせもの受診はご予約不要です。
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